心の中に、聖なる場所を作り、それを、敬い護りなさい。
 そして、怖れるのです。
 心の中の神聖不可侵な聖なる場所。それが聖地です。
 それは、心の中心、良心、良識の核となる場所です。
 道徳、価値観の源です。
 常に、その方向を向いて生きるのです。
 決して、侵してはならない領域です。
 人間には、心の中に決して侵してはならない神聖な部分が必要なのです。
 それは、最後に自分が回帰する場所でもあります。
 だから、常に、清浄にし、清潔に、無垢に、保ち続ける必要があるのです。
 そこは、安らぎの場所でもあり、
 癒しの空間でもある。
 そして、お浄めの場所でもある。 

 聖なる場所を作りましょう。
 それは、心の聖地を写し出す場所なのです。
 境界線に結界を結び。
 その真ん中に、他人にとって無意味な物で、自分にとって大切な物を祭りましょう。
 その場所は、他人にとって無意味でも、自分にとって意味在る場所です。
 そして、毎日、毎日、気を籠めて、ひたすら、祈るのです。
 毎日、毎日、祈り、祈り、祈り続けるのです。
 気をこもれば心となり、心が籠もれば、命となる。命が宿れば神となる。
 祈りを捧げる時は、身も心も清浄に保ちましょう。
 不浄なものを近づけないようにしましょう。
 傷つき、汚されてもいいのです。
 過ちに気がついたならば、
 祈りを捧げる時に、無垢であり、純粋であり、無心で在りさえすれば、癒されるのです。
 神に懺悔し、悔い改め、ひたすら、神に、許しを請いなさい。
 神は、慈愛そのものなのです。
 神は、救い。神は、光。
 大切なのは、無垢なる魂です。
 神とただ一人対峙する場所、それが、あなたの聖地なのです。

 聖なる場所は祈りの場でもある。

 聖地というのは、象徴的空間である。
 清浄なる場所。
 至純なる空間。
 そう言った自分の神聖な空間を象徴した空間であるから、物理的空間に固執する必要はない。
 極端な話。トイレでもいいのである。
 ただ自分が純真になれる空間を自分なりに持てばいいのである。

 人は、誰でも神聖にして犯す事のできない精神的な場所、空間を持つ必要がある。
 それが心の聖地である。
 心の聖地とは、素の自分と向き合い、神と対峙する場である。
 修行の場であり、学習の場であり、瞑想の場でもある。

 素の自分と向き合う事で神と対峙し真(まこと)の自分の姿を取り戻し、立ち返る場が聖地なのである。




                             

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