神について思う

近代民主主義

近代科学とか、近代民主主義はドグマから解放されていると錯覚している人、特に、日本人がいますが、近代というのは極めてキリスト教的です。
科学とか、民主主義とか、自由と言っても突き詰めるとキリスト教的一神教が存在しなければ成立しなかった。
中国の儒教的精神の方が本来ずっと普遍的ですね。自然なんですよ。
同族とか、血族とかを中心に考えた方が…。

自由とか、民主主義と言いますが、何らかの形で世俗的権力や宗教的権威を超越した絶対者を想定しないと成り立ちません。
結局、キリスト教は、宗教革命によって分裂しました。しかし、彼らの信仰する神は絶対で唯一です。だから、世俗的権力を個々の宗派のドグマを越えた唯一の神によって民主主義的体制を築かざるを得なくなった。
だから、近代というのは、どこまで行ってもキリスト教的枠組みの中でしか発展してこなかったんです。
だから、西欧キリスト文明以外の文化圏は、日本も含めて埒外にあるんです。辛うじて、ユダヤ教徒が同じ一神教の範囲内で受け入れられていますが、イスラムは、同じ一神教でも宗教的ドグマが違うために、異端とされています。
儒教も仏教もヒンズーも化外です。要するに世界の外にあるんです。

私は、社会は、二つの空間からなっていると思うのです。つまり、共同体の内の世界と外の世界。
内の世界は、道徳的で、統制的で、組織的な世界でこちらが主たる世界。ホームですね。それに対して、外の世界は、化外ですね。市場は化外にある。
自由は、化外にあると思うんです。つまり、化外は、反倫理的で、反統制的、反共同体的、反宗教的な空間だと思うのです。
市場とはそういう空間です。ですから、市場経済が共同体内部に入り込むのは、共同体内部が反倫理的、反統制的、反共同体的空間になるという事ですね。市場経済、自由経済とはそういう事だと思います。
そして、市場は貨幣的取引によって分配され、共同体内部では組織的に分配される。

経済の根本は、市場的分配と共同体的分配(共同体的分配というのは組織的分配)の二つをいかに組み合わせるかですね。共同体的分配の今日的な姿は、企業ですね。企業は、組織内部では、働きに応じて組織的に分配する。この様な共同体内部では、道徳とか、権威とか、タブーとか、掟、礼儀作法、伝統が支配して、非貨幣的世界います。それに対して、市場は、化外、これらの効力が及ばない境界線の外にあるんですね。
だから自由の本質はそこにある。市場経済が、共同体内部を侵食すると何もかもが、お金で支配されるようになる。その典型が家事の外注化ですね。介護の外注化も進んでいる。その結果、家族の崩壊ですね。そのうち、夫婦関係も金で解決するようになるんじゃないですか。総娼婦化ですよね。親の介護も共同体の仕事でなくなり、個人の負担が大きくなれば、お金で解決しようという風潮が強くなる。モラルの問題ではなくなるんですね。モラルではなくて愛情の問題だと、その方がずっときつい。家族の絆とか、結びつきが段々狭くなり。共同体が内に崩壊してしまうんですね。誰も助けてくれなくなる。親戚一同なんて冷たいもんですよ。いざとなったら。相続だって金が絡めば家族をバラバラにしてしまう。

近代市場は化外な存在であり、共同体と共存する事で成り立ってきた。ところが今日、その化外にあるべき市場が共同体内部にまで浸透してきた。
化外であるから、共同体内部の規範から解放された空間だったのが、共同体内部に浸透することで、倫理観の崩壊、家族の崩壊、規律や統制の崩壊、権威の喪失、礼儀作法の崩壊、歴史伝統の崩壊、環境破壊等といった事象を引き起こしているのである。それが行きつくところは神なき世界である。

戦争というのは、化外で起こる事である。共同体内部の争いは内紛である。つまりは、行きつくところは戦争しかなくなるのである。






民主主義や自由主義、科学を支えているのは、信仰である。
一神教と民主主義
科学と神
科学は、神より出でて
信仰のみが民主主義、自由主義を成就する

神と迷信
臨死体験、輪廻転生、霊魂、死後の世界、超自然現象、超能力
民主主義を実現する為には、宗教的熱狂が必要である。
神は全ての前提である
神の力
唯一性・絶対性・超越性
近代民主主義というのは
市場とは
科学とは何か。心理学について
神と民主主義
神と民主主義U
神と民主主義V





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