神について思う

恋　　　　愛

紅白歌合戦を聞きながら、わかった事は、日本人の歌には神が不在だという事である。
こんなことを言うと日本人は怪訝そうな顔するに決まっている。
神だなんて、そんな大層な事、歌は歌だし、そんなに堅苦しくとらえる事はないではないかと…。

しかし、その前に「天使にラブソング」を見ると、ゴスペルは、信仰心がなければわからないし、その根本にある信仰がいかにキリスト教徒の魂に浸透していめるかがわかる。

恋愛というのは、信仰抜きには語れない。
ただ単なる人間関係の延長線上、好きだときらいだという事ではとても、愛の本質は理解できない。
恋愛は一種の信仰なのである。
信仰だから、愛は崇高で神聖な事になりうる。
さもなければ、性欲や欲望、生活の必要性の延長でしかとらえられない。
愛は信仰告白であり、恋愛こそ神への信仰がなければ成り立たない。
恋愛は、信仰なのである。

だから、神への信仰がない愛の歌は虚しい。
愛は、神への信仰なくして成就しないからである。

我々は自由とか、平等とか、愛なんて言うけれど、その本源は信仰である。
そうでなければ、普遍性など見いだせないからである。

人の感情は移ろいやすく、相対的である。
その目まぐるしく変わる感情を超越したところに普遍的愛を求めるならば、それは信仰以外の何ものでもないのである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　


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