人類滅亡

ルシファー
 とにかく、俺は、この世を破壊し尽くしてやる。人類を滅亡に導くのだ。
聖霊
 おまえが、この世を破壊し尽くし、自らも破壊してしまえば、神は、新たな世界をお造りになるだろう。
ルシファー
 それも、神の意志だというのか。
聖霊
 そうだ。
ルシファー
 ならば、この世を生かそう。
聖霊
 この世を生かせば、神は、それもまた良しとするだろう。
ルシファー
 ならば、それも神の意志か。
聖霊
 そうだ。
ルシファー
 神の意のままに動かされながら、結局、自らの運命は、自らが決めなければならないなんて、まるで俺は、人間みたいだな。

ルシファーの独り言を聞かれた聖霊は、大きな声で笑われた。
そして、次のように言われた。

聖霊
 この世の生き物の中で最も悪魔的なのは人間だ。己の極悪非道を悪魔の性にするのだから、人間は、悪魔以上の魔物かもしれないな。
 人間以外の生き物が、人間を食用の目的だけで飼っていたら、人間は、その生き物を悪魔だと言うだろう。
ルシファー
 あなたは、身の毛のよだつようなことを言う。
聖霊
 ハハハハ。悪魔ですら怖じけるような事を、人は、平然としているではないか。




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